藍染めや真っ裸な狸や登り窯

  日本語

足利学校での冒険の後、友達のリズさんとリズさんの隣のマーシャさんと言う人と一緒に、小山から益子と言う近くの町にもう一つの旅をした。そこは藍染めの物と焼き物で有名だ。隣の町にドライブするのはあまり時間がかからない、途中で絵を描きたい古い水車がどこにあるかと話し合った。しかし、それは別の話だ。

 

着いた後、最初に探したのは藍染屋だった。そこは藍で染めた反物を売るだけではなく、染め粉を拵える事と生地を織る事もやっていた。染め粉そのものは地面の穴に納められ、木で出来た蓋でカバーされていた。そこから取り出され、糸を染めるのに使用され、その糸は衣服や毛布や他の商品を造るために使われる。多分、伝統的な道具がまだ用いられているのを見、(驚いたほうが良くなかったが)、目の前で織機や杼を使うと期待していなかったのだ。

 

その後、リズたちと市内の喫茶店を見つけて、一緒に昼ご飯を食べた。偶然にも「カフェとランチ」と言う名前だ。僕の日本の旅の最初の頃だったから、これはレストランで靴を脱がなければならなかった初めての経験だった。最高の招き猫のスリッパを選び、入った。料理の選択肢はただの日本料理よりアシアンフュージョンに近く、カレーライスの様なものを注文した。多分僕はとんでもなく日本のファストフードにハマっている奴だが、ラーメンとかカレーライスとか安くて簡単な食べ物が好きだ。面白いことに、「ニューヨーク」と言うアールグレイ紅茶を含めたドリンクバーがあり、ニューヨーカーの僕はそれがおかしいと思った。何の味かわからないアイスクリームで食事を終えた。ライチ、それともブドウだっただろう。

 

昼ご飯を食べ終え、 特別な行き先を考えずに町をフラフラ歩き回った。ガラスで囲んでいるビルを通すがし、細かく装飾的な馬車みたいなものが内側にある、それは消息不明の貴族か皇室のものだろうと思った。何の説明文も見つけられなかったから、今でも不思議な事だ。それから、僕は日本では初めてデカい狸の像に出会った。背が優に10メーターで、僕の体全体の大きさより巨大なほどの、典型的なキンタマとチンチンが飛び出ている。もちろん、写真を撮られないでいられなかった。狸の像を見ると、「ポンポコ」と言うスタジオ・ジーブリの映画の事を考えないではいられなく、そのキャラが魔法を掛かって金玉袋をピクニック・ブランケットに変身するのを想像するのだ。そう。そのことを書いてしまったのだ。それは子供向けのはずの映画で見た一番異様なもので、正直いうと、上品ぶったアメリカの映画産業がわざわざPGにかけたのにはびっくりしている。

 

巨大な像の大き過ぎる性器に目を丸くした後、もうちょっと工芸らしい何かを求めて益子に戻ることにした。陶器の店を、店から店へと歩くと、次々ともっといいものを見せてくれた。そんなに綺麗、そんなに弱々しく、カバンを持ったまま、店に入るのが怖いほどで、何かを潰して壊すのを恐れた。そうなったら、本当に悲しくて値段の高い悲劇だっただろう。実は、いくつかデザインの作り方がわからない。少しは染められていたが、多くのは色々な粘土の種類が挟み込んで絵を作って同時に焼かれたものだと思う。寄せ木の様だが粘土だ。

 

結局、有名な場所に行き着いた。「大誠窯」と言い、登り窯の本場だ。外は薪の大きなヤマ、内には美しい炻器が沢山あった。リズと僕はオーナーの奧さんに話しかけ、窯を見てもいいかと聞いた。親切に工房の全てを案内してくれた。後ろの扉を出ながら、色々の窯があるけれどここの窯が特別だと説明してくれた。菜園を抜けて、回っている粘土の壺の上に身を傾けて忙しそうなオーナーを出会いに連れていてくれた。そして、もっと後ろの窯に近づくと、可愛い愛玩の鴨の家族が僕たちについてきた。僕は自分が小鴨を連れているママか、菓子をやるはずの歩く自販機か、わからなかった。ママ鴨。かも。

 

登り窯がそう名付けられたのは、坂に対して立っているためで、坂の下で火を点けると、火が窯の奥に上るからだ。窯の奥の上で暑さが集中し、一部の陶器に必要なもっと高い温度になるそうだ。窯の絵を描かせてもらえないかと尋ね、イーゼルを立てた。描いている間にオーナーが、僕と話しにそばに来た。一人は庭の新鮮なトマトをくれた。日の光が消えていたちょうどその時に絵を描き終え、別れ際に、オーナー達に絵を見せた。総じてその日は長かったが価値があったし、日本で2枚目のプレーンエアの絵を描いたのだ。

(^ v3)


単語リスト

言葉 発音 意味
足利学校 あしかががっこう Ashikaga School
冒険 ぼうけん adventure
益子 ましこ Mashiko (town)
藍染め あいぞめ indigo goods
焼き物 やきもの pottery
ドライブする to drive
染める そめる to soak/dye
反物 たんもの textiles
染め粉 そめこ dye
納める おさめる to store
ふた cap/cover
カバーする to cover
取り出す とりだす to take out, to extract
いと thread
衣服 いふく clothing
毛布 もうふ blanket
造る つくる create
伝統的な でんとうてきな traditionally
用いる もちいる to utilize
驚く おどろく to be afraid/surprised
織機 しょっき loom
shuttle (of a loom)
市内 しない town/local
喫茶店 きっさてん cafe
偶然 ぐうぜん coincidence
最初の頃 さいしょのころ around the beginning
くつ shoes
脱ぐ ぬぐ to take off (clothing)
招き猫 まねきねこ the famous “waving cat”
スリッパ slippers
選択肢 せんたくし choice/option
とんでもなく unabashedly
Xにはまる to be addicted to X
やつ guy/gal/folk
面白いことに おもしろいことに interestingly
含める ふくめる to include
おかしい strange, funny
ライチ lychee
ブドウ grape
行き先 いきさき destination
装飾的な そうしょくてきな decorative
囲む かこむ to surround
内側 うちがわ inside, on the interior
消息不明な しょうそくふめいな long lost, unknowable
貴族 きぞく noble(person)
皇室 こうしつ royal family (Japanese)
デカい huge (casual)
たぬき tanuki
ぞう statue
優に ゆうに easily
巨大な きょだいな titanic
典型的な てんけいてきな prototypical, exemplary
キンタマ balls, testicles
チンチン penis
飛び出る とびでる to stick out
Xないでいられない can’t help but do X
魔法に掛かって まほうにかかって magically (by way of magic)
金玉袋 きんだまぶくろ scrotum
異様な いような bizarre
正直いうと しょうじきいうと honestly speaking, frankly
わざわざ merely
上品ぶった じょうひんぶった prudish
映画産業 えいがさんぎょう film industry
目を丸くする めをまるくする to marvel at
工芸 こうげい craft
陶器 とうき china, porcelain
店から店へと みせからみせへと from store to store
壊れ易い こわれやすい fragile, easily breakable
Xが怖いほどで Xがこわいほどで being that I was afraid to do X
潰す つぶす knock over, smash
壊す こわす break
恐る おそれる to be afraid
値段の高い ねだんのたかい expensive
悲劇 ひげき tragedy
粘土 ねんど clay
寄せ木 よせき wooden inlay, mosaic
大誠窯 だいせいがま Daiseigama (store)
登り窯 のぼりがま “climbing kiln”
本場 ほんば home base, true location
まき firewood
炻器 せっき stoneware
オーナー owner
親切に しんせつに kindly, graciously
工房 こうぼう workshop
後ろの扉 うしろのとびら back door
菜園 さいえん vegetable garden
を抜けて をぬけて through X (as in walking)
つぼ pot
身を傾ける みをかたむける to hunch over
愛玩 あいがん pet, beloved (animal, object)
かも duck
菓子 かし treat, candy
自販機 じはんき vending machine
名付ける なつける to be named
さか hill, slope
温度 おんど temperature
尋ねる たずねる to ask/inquire
そばに来る そばにくる to drop by
新鮮な しんせんな fresh (vegetable)
ちょうどその時に ちょうどそのときに at that very moment
別れ際に わかれぎわに while parting ways
総じて そうじて generally, all in all
価値のある かちのある worthwhile

 


(v2 first japanese draft)

足利学校の冒険の後、友達のリズさんとリズさんのマーシャさんと言う隣の人と一緒に、小山から益子と言う近くの町にもう一つの旅をした。そこは有名で藍染めの物と焼き物だ。隣の町に運動するのはあまり時間がかからない、途中で絵を描きたい水車がどこかと話し合った。しかし、それは他の話だ。

着いた後、探った最初の場所は藍染屋だった。このところは藍で染めた反物を売るだけではなく、染め粉を拵える事と生地を織る事(を保管した?を泊めた?があった?)。染め粉それなりは地の穴に納められ、木で出来た蓋でカバーされた。そこから抜けられ、糸を染める使用、その糸は衣服や毛布や他の商品を造るため使われる。もしかして、伝統的な道具をまだ用いるのを見、驚いたほうが良くなかったが、目の前に織機や杼を使う期待がなかったのだ。

その後、リズたちと一緒に昼ご飯を食べるように市内の茶屋を見つけた。偶然で「カフェとランチ」と呼ばれた。僕の日本の旅の早めだから、これはレストランで靴を脱がなければならなかった初めてだった。最高の招き猫の室内履きを選び、入った。料理の選択肢はただの日本料理よりアシアンフュージャンのほうに近く、カレーライスなんかを注文した。多分僕は誇らしげに日本のファストフードに嵌っている奴だが、ラメンとかカレーライスとか安くて簡単な食べ物が好きだ。面白いところに、「ニューヨーク」と言うアールグレイ紅茶を含めたドリンクバーがあり、ニューヨーカーの僕はそれが可笑しいと思った。味は何かと決められなかったアイスクリームで食事を終えた。ライチ、それともグレープだっただろう。

昼ご飯を食べ終え、格別な旅先を思わずに(旅先なしに?)町をフラフラ歩き回った。細かく装飾的な馬車みたいなものを含んでいる、ガラスで囲んでいるビルを通すがし、それは消息不明の貴族それとも王室のものだろうと思った。何の説明文も見つけられなかったから、今日までも不思議な事だ。それで、僕は日本では初めて見たデカい狸の像を出会った。背がなかなか10メーターで、僕の体の全体の大きさより巨大なほど、典型的なぽくちんとちゃんだまが飛び出ている。もちろん、写真を撮られなければならなかった気がした(撮られないでいられなかった?)。狸の像を見ると、「ポンポコ」と言うスタジオ・ジーブリの映画の事を考えないではいられなく、そのキャラが魔法を掛かって金玉袋をピクニック・ブランケットに変身する事を想像するのだ。はい。その文章を書いたところだ(書いてしまった?書いたのが信じられない?)。それは子供向けなはずな映画には一番異様なのを見た事があり、ずばっと、そんなに上品ぶったアメリカの映画産業がたったのPGに評定して(タダで済む?まかり通る?)のはびっくりしている。

膨大な像の莫大な性器に目を丸くする後、もうちょっと技術らしい何かのため益子を探ることに戻った。陶器の店から陶器の店まで歩き、最後より次々と、提示したのはもっと込み入ったものになった。そんなに綺麗、そんなに弱々しく、カバンを持っていながら店に入るのを怯え、何かを転かして壊すのを恐怖した。そうすると、本当に悲しくて高い悲劇だっただろう。実は、いくつかデザインの作り方がわからない。少しは染められたが、多くのは色々なクレーの種類が挟んで絵を作って同時に焼かれたものだと思い、入れ木の様だがクレーだ。

結局、一つの一番有名な場所に行き着き、「大誠窯」と言い、登り窯の本場だ。外は薪の大きなヤマ、内は美しいせっ器が沢山だった。リズと僕は持ち主の奧さんと話しかけ、窯を見てもいいかと求めた。(畏くも?忝くも?)営造物の全てを案内してくれた。後ろの扉を出ながら、色々の窯があるのでここのが特別だと説明した。家族の庭を抜けて導き、回っているクレーの壺の上に傾いて忙しそうな持ち主を出会いに連れていた。そして、もっと後ろの窯に近づき、可愛い愛玩の鴨の家族が僕たちをついてきた。僕は小鴨を連れて行っているママの様な気がするか、菓子をやるはずな歩いている自販機の様な気がするかと決められなかった。

登り窯はそれなりに呼ばれたのは、坂に対して立っているので、坂の下で火を点けると、火が窯の奥に上る事だ。窯の奥の上で暑さを集中、一部の陶器のためにもっと高い気温は結果できるそうだ。窯の絵を描かせてもらえないかと尋ね、イーザルをたてた。描いている間に持ち主の家族の他人は足を止めて、話し合いに来た。一人は庭からの新たなトマトを(与えて?)くれた。日の光が尽きっていた途端に絵を描き終え、出ながら、持ち主達に絵を見せた。総じてその日が長かったのに価値あるし、日本で2つ目のプレーンエアの絵を描いたのだ。

(^ v2)


(v1 initial english draft)

After my adventure at Ashikaga School, I also took another trip with my friend Liz and her neighbor Marsha, from Oyama to a neighboring town called Mashiko. It’s known for it’s indigo goods as well as it’s pottery. It was a relatively quick drive to the neighboring town, and along the way we talked about where to look for an old waterwheel that I also wanted to draw. However, that is for another story.

When we arrived, the first place we explored was an indigo shop. Not only did this place sell goods made from dying textiles with indigo, but it also housed the manufacture of the dye and the weaving of the fabric. The dye itself is made and kept in holes in the ground, with wooden covers. The dye can be extracted from there, and used to color threads, which are then used in weaving clothing and blankets and other goods. Perhaps I should not have been surprised to see the traditional implements still being used, but I had not expected to see looms and shuttles being used in front of me.

Afterwards, Liz and her friend and I found a local tea shop at which we could get lunch together. It was coincidentally called “cafe and lunch”. Being that it was early in my trip in Japan, this was actually the first time that I had to take my shoes off in a restaurant. I picked the very best 招き猫 slippers and we went inside. The food selection was more like asian fusion than straight Japanese, but I decided to order something close to curry rice. Maybe I’m a shameless sucker for Japanese fast food, but I love simple, cheap dishes like ramen and curry rice. Interestingly, the serve-yourself containers of drinks included a “New York” earl gray tea, which this New Yorker found hilarious. We ended the meal with some ice cream whose flavor we couldn’t quite decide upon. It was either lychee or grape.

After lunch, we wandered around town a bit, without any particular destination in mind. We passed one glass-enclosed building with what seemed to be a very ornate, wooden horse-drawn cart inside, that probably belonged to a long lost rich nobleman or someone in a royal family. We couldn’t find any plaques, so it is a mystery to this day. Then we came upon my first giant tanuki statue in Japan. This one was easily 10m high, with the prototypical enormous testicles and penis bigger than my entire body sticking out. So, of course, I just had to take a picture with it. I can’t help thinking about the Studio Ghibli film “Pompoko” every time I see a tanuki statue, and imagine the characters using magic to turn their scrotums into picnic blankets. Yes, I just wrote that sentence. It’s probably the most bizarre thing I’ve seen in what is supposed to be a kid-friendly film, and frankly I’m surprised that the prudish American cinema industry managed to rate it merely PG for this reason.

After marveling at the oversized sex organs of a titanic statue, we went back to exploring Mashiko for something more craft-oriented. We went from pottery store to pottery store, each displaying a more intricate work than the last. They were so beautiful, and so fragile, that I felt scared walking in there with a bag, as I was afraid of knocking one over and breaking it. That would have been a sad and expensive tragedy. I’m not really sure how some of the designs are done, honestly – some are painted on, but I think that some of them might be multiple different clays interleaved into a picture and then fired in the oven together, like wood inlays but with clay.

Eventually, we ended up at one of the most famous locations, Daiseigama, the home of a climbing kiln. There were huge stacks of firewood outside the store, and lots of beautiful stoneware inside. Liz and I struck up a conversation with the owner’s wife inside, and I asked if I could see the kiln. Kindly, she gave us a full tour of the facility. As we walked out the back door of the store, she explained to us that there were many different types of kiln, but the one at this location was special. As she lead us through their family vegetable garden, we made our way to the back to meet the owner, who was busy hunched over a spinning clay pot. And as we walked towards the kiln in the back, a cute family of pet ducks followed behind us. I couldn’t decide if I felt more like a mommy duck leading ducklings, or a walking vending machine from which they expected a treat.

The climbing kiln is so-named because it rests on a hill, so that after you light a fire at the bottom of the hill, it “climbs” the hill inside the kiln. This apparently makes the heat more concentrated at the top, which can result in higher temperatures that are needed for some pottery. I asked for permission to draw the kiln and set up my easel. As I drew, other members of the owners family came by to talk with me. One of them offered me a fresh tomato from their garden. I finished just as the light of the day was running out, and showed the owners my picture as I left. All in all, it was a long day, but a worthwhile one, as I had made my second plein air drawing in Japan.

(^ v1)